漢字の音読み

先週、探し物をしていて、8年前に読んだ日本語の起源に関する論文が目に入り、改めて読んでみた。

この論文で言う 日本語と朝鮮語の「ただごとでない」似方 は、2010年の旧正月に訪れた慶州(写真)で私も感じ、ずっと興味を持ってきたテーマだ。ただ、中国語のおびただしい語彙と概念を日本語に取り入れたのは、朝鮮半島系の渡来人主導であったであろうことを考えると、似ていて当然のようにも感じる。

今のフランスが位置する地域は昔ガリアと呼ばれていて、シーザーが征服する前はケルト系の言葉が話されていた。しかし、ローマ帝国の数百年の統治で、ケルト語は忘れ去られ、人々はラテン語の方言を話すようになったのである。これは強制されたからではなく、ガリア人がローマの文化にあこがれ続けたからなのである。言葉と言うものは、数百年のスケールで考えると、とても、移ろいやすいものだ。

最近のカタカナ語の氾濫と同じような漢語の氾濫が、言わば韓流渡来人主導の形で弥生・古墳時代に数百年続き、その痕跡が、今の日本の漢字文化の基礎をなしている。
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