安倍首相が辞意を明らかにした昨日(2020-08-28)付の日本経済新聞記事が、1960年以降の26政権の成果を数値で比較している。
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/resignation-abe/
良いデータなのだが、在任日数順でしか表が見れないのが残念だ。そこで、各指標で並び替えた表を以下に掲載する。
まず、元の表。在任日数順で、安倍第二次政権は一位だ。この表で、長期政権と短命政権が一目で分かる。
次は、就業者数順で、安倍政権は歴代2位だ。豊かになったかは別として、失業者は減ったのだろう。
株価の面では、歴代3位だ。”Buy my Abenomics”を信じて投資していたら8年で2倍以上になっていたのだが。
鉱工業生産では、副総理にした麻生をともに歴代最下位だ。
2人合わせて3,161日かけてこの指数を0.688倍にしている。この政権は、鉱工業ではなくサービス産業で雇用を増やしたと捉えるべきなのかも知れない。
実質GDPでも同じことが言え、麻生と二人合わせて日本の実質GDPを8%下げている(安倍2次:0.974 × 麻生:0.949 = 0.924)。
法人企業経常利益では歴代11位。悪くはないのだろうが、8年近くかけての1.344倍なので、年率では3.8%前後だ。大きな成果とは言えないだろう。
こうした経済指標から安倍第2次政権を眺めると、国債を大量発行してサービス産業と輸出で日本を安く売ってきたと理解できますが、それで良いのでしょうか?