世界の国々を文化的距離で図って地図にすべて表示しようとしても、もともと5次元の図形なので2次元の平面上に正確に描くことはできません。
そこで、いくつかの条件だけにこだわって、描いてみたのが「日本文化の孤立状況を数値化して地図にする」である。その条件とは:
・中心に置く国との距離は正確
・座標軸の一つは(ここではy軸)、ホフステードの次元の一つ
・y軸の左右の選択肢が残るので、これを生かして他のホフステード指標の傾向を表現する
国の数が少なければ、距離関係をもう少し正確に表現することも可能になる。
以下の動画は、日本とその主な開発オフショア相手国との距離関係を3次元空間に正確に表現したものである。
2点であれば線上に、3点であれば面上に、4点であれば立体で表現できることは、当たり前なのだが、日本と他国との距離関係を図示してハッキリ分かることは、他国同士は比較的近距離にあるのに対し、日本はどの国ともかなり離れていると言うことである。
これは、異文化交流の観点で考えると、日本人は、多数の文化が混在する環境においての自分の強みと弱みを理解していることが、最も大切だと言うことである。
国名 |
各国間の文化距離 |
||||
日本 |
中国 |
ベトナム |
インド |
||
J |
日本 |
- |
|||
C |
中国 |
1.590 |
- |
||
V |
ベトナム |
1.962 |
0.862 |
- |
|
I |
インド |
1.624 |
0.940 |
0.709 |
- |