日本語版Kindle本をPCで読めるようにする”Epubor Ultimate”

Kindleとの付き合いは、国内販売される以前に遡る。外国語の本は、輸入するよりダウンロードする方が圧倒的に簡単だしそれに安い。使っていたのはPC 上でKindle本を読めるようにするKindle for PC。

Kindle Paperwhiteは、国内販売が始まってすぐ買ったのだが、使う内に日本語版Kindle本がKindle for PCでは読めないことに気がついた。なんかの手違いだろうくらいに思っていたが、いつまでたってもこの問題が解決される気配がまったくない。Amazonのサポートにも電話したが、一向に埒があかない。

小説を読むのならPaperwhiteでも良いのだが、新書や雑誌となると写真や図表が多く、    Paperwhiteの小さな画面では現実的に読む気にならない。「これは詐欺だ」とやっと最近気がついた。Amazonは、不埒にも読めない本を堂々と売っているのだ。

騙されたと気づいても時既に遅しだ。Kindle本は既に結構買ってしまっているし、それを無駄にする訳にもいかない。じゃ、どうするか。いろいろ考え調べたが、以下の4つの方法があるらしい。

  1. Androidなら日本語版Kindle本が読めるので、大画面のAndroidタブレットを買う
    2~3万円の追加投資になる。
    この案も真面目に考えたのだが、既に、Nexus5, Surface Pro, Desktop PCと使っていて、更に端末を増やす、それも、Kindle本の写真や図表を見るためだけに買うと言うのはいかにも馬鹿げている。結局却下。
  2. スマホ(Nexus5)をPCの液晶画面あるいはTVに接続する。
    Slimport/HDMI/DVI/VGA変換器とか切換器とかを5,000円くらいで揃える案だ。
    スマホ上のビデオをTVで見たいとかのニーズがあれば、この案も良いのかも知れないが、そうしたいとは私はあまり思わない。写真や図表を見るためにいちいちそんな接続をするのかどうか?
    「使える」と言う感じがしない。
  3. Windows上でAndroidアプリを動作させるBlueStacksなるフリーソフトがある。これを入れて、その上でKindle for Androidを動かすことができる。
    PC上でAndroidのゲームを動かすのであればこの案もありうるのだが、Kindle本の写真や図表を見るためだけに、新たなアプリケーション環境を起こすのは負担が重すぎる。こう言うソフトは、どうせたくさんバグや制限があるものだから。
  4. 購入した日本語版Kindle本を、EPUBなど別の形式に変換してPC上で見る。
    そのためのEpubor Ultimateなるソフトが45ドルで売られている。
    どこまで使えるのか分からないソフトに45ドルも払うのはリスキーなので、販売協力(=このブログの執筆)することで、取り敢えず1年ただで使うことにした。

 

【Epubor Ultimateで何ができるか】

Kindle PaperwhiteをUSBでPCに接続し、EPUB形式に変換したいKindle本をPCにコピーする。そして、このソフトにKindle Serial Numberを設定しておけば、EPUB形式に変換してくれる。

EPUB形式の本を読むソフトはEPUBリーダーと呼ばれ、いろいろあるようだが、私は今のところ「AIR草紙」を使っている。

変換した結果、新書はほぼ問題なく読めている。図表なども大画面では圧倒的に見やすくなる。問題があったのは週刊ダイアモンド。週刊誌は段組が複雑だし、写真もいっぱい。問題がEpubor Ultimateにあるのか、AIR草紙にあるのかは、今はまだ分からない。

 

Epubor Ultimateの良いところは、変換の時だけ動かせば良いことだ。一旦変換してしまえば、PCやSurface Pro上で普通に読むことができる。これは、他の3案にはない利点だ。

Epubor Ultimate は、以下のサイトからダウンロードできる:

http://www.epubor.com/