2015-09-12 蘇州で表題の短い講演をします。以下はその紹介:
―――――
私は、学生時代、サンケイ・スカラシップを使って2年間フランスへ留学、その後富士通の技術部門に入り、2005年から6年半 南京で会社経営に携わりました。振り返ると、「多様な人々をどう組織化するか?」をずっと考えてきたように思います。
2012年からこれを社内教育する立場で、そして2013年からは放送大学で講義する立場で見直すと、きわめて多くの科学的成果が使えることに気付きました:
・組織の5つの基本課題(組織心理学)
・肯定的な異文化接触の3つの条件(社会心理学)
・人々の行動を理解する四つの切り口(社会心理学、他)
・国民性の6つの次元軸(社会心理学)
・人々を組織化する生得的能力(進化心理学)
・世界の人々に共通する5つ道徳基盤(道徳心理学)
・人々が理解し合うためにキーとなる高次の省察能力(進化心理学)
・異文化対応に必要な4つの能力と学習方法(社会心理学)
・多様性を原動力とする変革のリーダーシップ(ハーバードBS)
心理学者の著作は読みにくいものが多いのですが、彼らの科学的成果はビジネス、特に海外ビジネスで使えるし、欧米では実際に使われています。TEDなどのインターネットはもちろん、NHKのテレビ番組でも徐々に紹介されています。放送大学での講義は12時間ですが、蘇州での持ち時間は2時間と制約があります。このため詳しくは説明できませんが、ポイントとなる考え方を私の経験に沿いながらお話しようと思います。
講義資料の抜粋は以下にあります: CulturalIntelligenceDigest_150912.pdf