文化的に日本に近くて幸せな国々

ホフステードの文化的価値観のうち放縦vs抑制(IVR: Indulgence vs Restraint)は、余暇を大切にし、自分の思い通り暮らせていて、非常に幸せと感じる人々が多い国々で高い点数を取れる仕組みになっている。

日本のIVR指数は42で、世界平均の45に及ばない。

世界には日本より幸せな国々はたくさんあるけれど、北欧のように文化的価値観があらゆる面でかけ離れているような国々は余り参考にならない。文化は親から子へと伝達されるから、私たちの価値観をあらゆる面で変えることなんて、一世代や二世代の時間軸ではとてもできるとは思えないからだ。

では、文化的価値観が日本に比較的近くて、日本よりずっと幸せな国にはどんな国があるのだろう。

ホフステードの文化的価値観のうち、IVR指標を除く5次元空間に距離の概念を導入して、国々の文化的距離を定義することができる(http://mkitaoka.biz/?p=208参照)。

日本からのこの文化的距離と幸せ度(IVR)を使って地図を作ると以下となる(全体はhttp://mkitaoka.biz/dl/cdist2ivr.png参照)。

比較的距離が近くて幸せ度が5割も高い国にはスイスとオーストリアがある。

最近、アドラー心理学がテレビでも紹介されているが、アドラーはオーストリア人であり、彼の哲学は文化的距離が日本に近いオーストリアの文化的価値観に基づいている。彼の幸せに関する考え方は、日本人に受け入れられやすいかも知れない。

ちなみに、世界価値観調査の結果を使ってIVRは以下の表の基準で算出される。

世界価値観調査の質問項目

IVRの算出方法

全体的に言って、現在、あなたは幸せだと思いますか、それともそうは思いませんか

非常に幸せ、やや幸せ、あまり幸せではない、全く幸せではない

「非常に幸せ」を選択した割合

人生は自分の思い通りに動かすことができるという人もいれば、どんなにやってみても自分の人生は変えられないという人もいます。あなたは、ご自分の人生をどの程度自由に動かすことができると思いますか。

1「人生は全く自由にならない」から10「人生は全く自由になる」までの数字で当てはまるものをお答えください

国別の平均値

次にあげるそれぞれが、あなたの生活にとってどの程度重要かをお知らせください:「家族」「友人・知人」「余暇時間」「政治」「仕事」「宗教」「他者への奉仕」

非常に重要、やや重要、あまり重要ではない、全く重要でない

「余暇時間」について「非常に重要」を選んだ割合